marginalia

読んだ本の話や一緒に暮らす猫のこと、それと趣味ではじめた翻訳の話など。

2013-09-28から1日間の記事一覧

『鍵のかかった部屋』ポール・オースター

作家オースターの礎を築いた、『ガラスの街』、『幽霊たち』に続くニュー・ヨーク三部作の掉尾を飾る長篇小説。探偵小説の枠組みを借りて、「不在の人物を めぐる依頼を引き受け」た主人公が、探偵役となって謎を追うという構成は前二作と共通している。通常…