少し前の本だが、図書館の新着図書のなかにジョン・クロウリーの『古代の遺物』があるのを見つけ、検索をかけたら、表題作の短篇が収まった柴田元幸訳編による、この一冊が引っかかってきた。スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベックはじめ、1…
妻が、友人を夕食に招待したとき、年代物の食堂の椅子が気になった。革張りのそれは、お気に入りの一品だったが、なにしろ、古びてきていた。特に、頭のあたる部分は、ニケが乗っかって来ては爪をとぐものだから、バリバリに毛羽立っていた。 気のおけない友…
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