marginalia

読んだ本の話や一緒に暮らす猫のこと、それと趣味ではじめた翻訳の話など。

オーニング


うっとうしい梅雨が明けたと思ったら、すさまじい暑さが続く。テラスに当たる日差しの明るさと暑さに、日よけを考えた。以前に少し離れたホームセンターで目をつけておいた突っ張りオーニングだ。
近くの店に出向いたが、残念ながら置いていなかった。ドライブがてら出かけることにした。こう暑くては、家の中にいるよりエアコンをきかせた車内の方が過ごしやすい。日帰り温泉で汗を流し、さっぱりした帰り道、店に寄った。
以前見つけた場所に展示商品はあるが、持ち帰りようの箱が見当たらない。この間コーヒー・メーカーが壊れたので、同じ製品をさがしにいった。Y電器で見つけたのはよかったが、展示してある製品しかないというので、箱なしでポリ袋に入れた商品を持ち帰った。その分値段を割り引いてくれたので、ごみも出ず、安く買えた。味をしめたわけではないが、また展示商品の持ち帰りになるのかと考えたが、梱包するだけでも手間になる。さて、と思っているうちに妻が係りの人に、外にあると聞いてきた。やれやれ。
窓の幅は1.8メートルで、ぴたりだ。それに決めてレジを通し、車の中に苦労して入れてから、はたと気づいた。高さ2メートル〜3メートルとなっていたが、我が家は掃き出し窓の下に煉瓦タイルで敷き詰めたベランダがある。シャッターボックスをかねる化粧枠からベランダまで果たして2メートルあっただろうか。2メートルなかったらどうしよう、またここまでドライブして返却するのか。金鋸で切って縮めるか。案じながら、家まで車を運転して帰った。
さっそくメジャーを取り出しはかってみた。2メートルと1センチ足らず。ほっとした。早速組み立てて設置した。グリーンの布に白いパイピングがおしゃれでカフェのようだ。この間、観光客がとことこと歩いてきて勝手に椅子で一休みしているのを見つけた。「何か御用ですか?」と、事を荒立てずに異議を申し立てたが、「ああ、すぐ外宮へいくよってな」と、軽くいなされた。日よけで暑さをしのげるのはいいが、ひと休みしに来るあつかましい観光客をふせげるかどうかが心配になってきた。