marginalia

読んだ本の話や一緒に暮らす猫のこと、それと趣味ではじめた翻訳の話など。

おしっこが出ない

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ぽつんと小さな血尿がシートに跡をつけていることはあっても、その後で大量のおしっこをすることも多いので、あまり気にはしていなかった。

カリカリも、ちゅーるもモリモリ食べているし、うんちも一日二回程する。

絶好調とは言わないまでも、まずまず年を越せる、と思っていたのだけれど。

そうは問屋が卸さなかった。

昨夜、何度かトイレに入っては出ることを繰り返し、うんちがしたいのに出ないのかな、と思っていたら、そのままトイレの中に座り込んでしまった。

人間の夕食の時間になったが、夫婦ともに全く食欲が出ない。

そんな二人を案じたのか、ニコはトイレを出てすぐ近くのニコ用ベッドに入った。

そして、そのままそこで静かにしていた。

カリカリのところにも水のところにも一切足を向けることなく。

妻がベッドに行くとき、いつもならしっぽをピンと立て、勇んで二階に向かうのに、自分のベッドから出ようともしなかった。

日づけが変わる時分までは、居間で様子を見ていたが、寒い折でこちらが風邪でもひいたら元も子もない。

二階の寝室に寝に行った。少しうとうとして、三時前に目を覚まし、下に降りたが、ニコは同じベッドに寝ており、トイレをした様子もカリカリを食べた様子もなかった。

その次に様子を見に起きてきた妻の話では、少しおしっこをした跡があり、うんちも少しは出ていたらしい。ちょっとほっとして、浅い眠りを眠った。

 

朝起きると、寒かったのか、ニコはキャット・タワーに移動していたが、食事と排尿の形跡はなかった。

病院に予約を入れ、九時半からの診察を受けることにした。

コロナのせいで、完全予約となり、以前よりは待ち時間が少ない。

七人目くらいにニコの番が来た。

昨夜の様子を話し、エコーでストラバイトの大きさを見た。

以前は七ミリあったものが、三ミリに小さくなっていた。

石が、膀胱でなく、尿管に詰まるとおしっこが出にくくなることがある。尿管はエコーでは見ることができないので、レントゲンにかけてみることに。

結果としては尿管に詰まっておらず、炎症を防ぐために抗生物質を注射、皮下点滴も

してもらうことにした。

これで、尿が出ればよし、ということらしい。薬の嫌いな子なので、まずは一安心。

ただ、年末年始が間に挟まるので、油断は禁物だ。

毎日の観察が欠かせない。まあ、それはいつものことなので特に変わりはない。

無事に年を越せればいいのだが。