2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧
考えてみれば、この二人の対談は誰かが思いついてもいいはずであった。村上も自分で書いているが、二人には確かに共通する部分があるからだ。何点かの共通点は、実際に村上の文章で読んでもらうことにして、一つ思い出したのは、どちらも日本で権威があると…
ハードボイルド小説もそれほど読んでいるわけではない。レイモンド・チャンドラーが好きなので、関連すると思われる書物には一応目を通しておきたいという気がある。小鷹氏の著作もその一つで、氏の著作としては二冊目である。チャンドラーのマーロウ物TV…
同じ訳者による改訳で河出書房新社の『世界文学全集』に収録された作品に大幅改訂を施した、どうやらこれが決定版となる模様だ。最初の新潮社版で読んだのがはじめてのピンチョン体験だった。当時、傑作だと思った記憶があるが、再読してみてその思いを強く…