車検から帰ってきて一日たった。駐車場に油染みた汚れが三ヶ所広がっているのに気づいた。左前輪前とバンパーの前、そしてそのやや左後方。
ホースで水をかけると気泡が消えず、やはりオイル系の染みだと分かる。
車検をしてくれた工場に電話すると、一度見に行きますとのこと。25日に電話があり、26日の午前中に伺うとのこと。
昨夜車をとめたとき、今度は水のようなものが流れているのに気がついた。今朝見ると、ほとんど乾いているが、うっすらと痕が残っている。
時間通りにやってきた担当者は、「これはウォッシャー液ですね。」といった。
「ヘッドランプ・ウォッシャーが作動したのでしょう。少しもれたりするんです。」
「ヘッドランプ・ウォッシャーですって?これ生きてるんですか?」
ヘッドランプの真下にある矩形の蓋状のものを指して聞くと、
「ランプを点灯してウィンドウ・ウォッシャーを作動すると自動的に出るんです。やってみましょうか?」
キイを渡し、ランプを見ていると、矩形の蓋が前にせり出し、内部からウォッシャー液が霧状に噴出した。
「これ形だけで動かないと思ってました。」というと、呆れたような表情を一瞬浮かべた。三回目の車検である。不覚であった。
左前輪前の染みは、セレスピードの液を補充したためのオーバーフロウだろうということが分かったが、残りの染みについては、しばらく様子を見ることにした。
それにしても、自分の車のヘッドランプ・ウォッシャーが生きていることを知らなかったなんて。ああ恥ずかしい。