marginalia

読んだ本の話や一緒に暮らす猫のこと、それと趣味ではじめた翻訳の話など。

ただいま改修中

 連休といっても、毎日がやすみの身ではどうということはない。いつものように、朝から読みかけの本(因みに今日はカズオ・イシグロ著『日の名残り』)を読み、散歩の時間になったら、帽子とマスクとサングラスをつけて外に出るだけだ。

 

今年の連休は上天気に恵まれている。我が家の周りは、日曜日ということで、隣近所の店も休み。静かな通りに時折、他府県ナンバーの車が行き過ぎて行くばかり。いつもの道を通り、改修中の倭姫の境内に入った。遷宮の関係で、ずっと放ったらかしになっていた公園の整備が着々と進んでいる。

 

さすがに連休中は、工事関係者も休みらしく、静かな苑地には、人の気配すらない。ここはいつもこんな風で、絶好の散歩コースなのだが、昨今は観光客も増え、車の出入りも頻繁で落ち着かないことはなはだしい。今日はいつもの徴古館にもどっているのがうれしいかぎりだ。

 

ルノートル式の庭園も、以前とは趣が変わった。もうしばらくすれば、潅木も芝生も生長し、見映えがよくなるだろうが、今は少々痛々しい。

 

美術館の裏に回り、工事中の箇所を見て回る。こちらの方は、まだ工事が始まったばかりだ。あまり手を入れないほうが好ましいのだが、こちらの勝手にはしてくれない。すっかり工事が終わるのは九月の末である。そのころには、以前の植物園のときのように歩き回れるようになるのだろうか。そうなるといいのだが。今から待ち遠しい。