marginalia

読んだ本の話や一緒に暮らす猫のこと、それと趣味ではじめた翻訳の話など。

今日、ダイニング・セットを新調した。

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妻が、友人を夕食に招待したとき、年代物の食堂の椅子が気になった。革張りのそれは、お気に入りの一品だったが、なにしろ、古びてきていた。特に、頭のあたる部分は、ニケが乗っかって来ては爪をとぐものだから、バリバリに毛羽立っていた。

 

気のおけない友人には、ニケの話をする材料になっていいのだが、ニケを知らない人には、何とみすぼらしい椅子だこと、と思われるにちがいない。思い出がいっぱい詰まっている椅子のことゆえ、手放したくはなかったが、そろそろ買い替えの時期が来ていたのだろう。近くの店に出かけたとき、よく似た革張りの椅子がセットになったダイニング・セットが目についた。

 

優柔不断な自分にしてはめずらしく即決で購入を決めた。展示品に限り一割引きというのも背中を推したかもしれない。セール中は展示しておく必要があったので、月がかわってやっと今日配達されて来たというわけである。運送業者の車の車高が高くて、駐車場の屋根の下に入らなかったが、空きスペースで梱包を解き、古いダイニング・セットは引きとってもらうことにした。

 

使い慣れた 家具を手放すのは、けっこうさみしいものだ。特に、ニケの爪とぎの痕が残る椅子の方はなおさらに。妻は数日前から写真のニケに向かって、古い食堂セットが新しいものに代わることを話していた。おそらく処分されることになるだろう古いテーブルと椅子だが、お世話になった感謝の気持ちをこめて、たまったほこりを取り、きれいに水ぶきをして送り出した。

 

以前に比べると、テーブルの幅が狭くなり、高さが高くなった。まだ少し慣れないが、そのうち気にならなくなるだろう。キャスターがついて、回転できるようになったのがありがたい。これまでの椅子は、頑丈なのはいいのだが、引くときに力がいるので、腕やら肩やらが痛むときには、つらかったからだ。食卓でPCを使う妻には、ヘッドレストの位置が高いのも使い勝手がよさそうだ。さっそくゲームを始めたところを後ろから撮ってみた。