marginalia

読んだ本の話や一緒に暮らす猫のこと、それと趣味ではじめた翻訳の話など。

カーポート完成


台風17号が接近する中、NTTの下請け工事を請け負っている業者がやってきた。

「台風大丈夫ですか?」と、心配する施主の意向など知ったことかというように

「大丈夫ですよ。」と、にこにこ顔の現場主任。

カーポートの左前方にあって、車の出し入れに支障をきたしていた電柱(ガラス製浮き玉の前にあった)を反対側の右前方に移動しようというのが、施主である当方の意向。我が家の敷地内ぎりぎりの工事であるので隣家も了承済み。さっそく既存の電柱から電話線の切り離しを始めた。それが終わると、いよいよ新しい電柱を埋めるための穴掘りである。カッターで舗装部分を切り、あとはシャベルで手作業。若い人らしく、常にしゃべりながらの作業でにぎやかなものだ。

ドリルで深くしておいた穴に、クレーンで吊り下げた新しい電柱を埋めてゆく。意外に簡単なものだ。袋にとってあった土砂で周りを埋めると、さっそく電柱に登って、電話線をとりつけはじめた。

この間、給料の話やら仕事の話やら空中で誰も聞いていないと思って大きな声でしゃべっている。
「今の話、誰かに聞かれたらどうなるやろう?」
と、二階の書斎で読書中の当方には全部つつぬけである。まあ誰にも話はしないが。面白かった。

古いほうの電柱をクレーンを使って抜いたあとに残土を埋めてこの日は終了。舗装は別の業者の仕事だという。コンクリートを流し込むわけでもなく、旧来の木製電柱と変わりのない、あっさりしたものであった。これで、翌日にやってくる強い台風は大丈夫なのかと心配したが、特にどうということもなかった。舗装はいつになることやらまったく分からない。それが終わったら請求書が送られてくるのだろう。敷地外の電柱の移動は注文主の負担になる。先に見積もりが出ているから分かってはいるが、結構な金額になる。まあ、これで大回りをせずに車の出し入れができるから、そのことを考えれば仕方のない出費だろう。

カーポートができたことによって台風の夜も安心して眠ることができた。以前はそれぞれ別に借りた駐車場においてある車が心配になったものだ。雨の日も傘をささずに乗り降りできるのがうれしい。