marginalia

読んだ本の話や一緒に暮らす猫のこと、それと趣味ではじめた翻訳の話など。

GWでも混雑とは無縁のドライブコース

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十連休も折り返しに入った。退職後は、毎日が連休みたいなものだから、連休が何日続こうが別にどこへ出かける予定もない。それよりも、なまじ観光地に住んでいるので無駄に道が混むのに閉口する。

それにしても、朝からいい天気だ。妻もどこかに出かけたそうにしている。妻のTwingoGTに乗れるなら、ドライブも悪くない。問題は混雑必至の中でどこを走るのか、ということだ。

時は新緑の真っ最中である。緑の中を爽やかに走りつつ、前の車を気にせず走ることのできる空いた道。ありました。「日本の道百選」にも選ばれている「賢島~長島線」。志摩地方はけっこう人気の観光地なのでそちらは避け、途中から入って紀北を目指す。

目的地は錦町にある「錦向井ヶ浜トロピカルガーデン」(写真)。桜のころによく走る道だ。左手にリアス式海岸を臨む風光明媚な国道260号線。南伊勢を通り途中から入る。地元の人くらいしか走らない道は予想通りガラガラ。

気持よく走りぬける。県道22号線の能見坂も、リアエンジン・リアドライブのTwingoはきびきび走りぬける。ステアリングを握るのが嬉しく感じられる車である。カーブに差し掛かってステアリングを切ると、文字通りくいっと曲がってくれる。シャープなハンドリングが持ち味の車は、こういう道路を走るためにある。

山懐に抱かれるようにひっそりと遠浅の砂浜が続くトロピカルガーデンは、休日に小さな子を連れてくるには最適だ。残念ながら自分たちの子どもが小さい頃にはなかったようだが、孫のできた今なら、連れてきてやれる。

まだ五月が始まったばかりだというのに、ビーチには水着姿で肌をやいている人もいたが、十連休にしては人の出はまばらだ。正午になったので、どこかで食事をと思い、紀伊長島まで足を伸ばした。

道の駅、紀伊長島マンボウは、コペンに乗っていた頃よくオフ会で訪れた。ここの真鯛のあぶり丼は最高だったが、いつのころからかメニューから消えた。それであまり行かなくなったのだが、久しぶりに行ってみることにした。

予想通りの賑わいだったが、どうにか空きを見つけて車を停め道の駅へ。メニューはまた変わって、ラーメンなどが中心になっており、席もなかったのでさんま寿司と握りのパックを買って外で食べた。甘めの味に仕上げたさんま寿司も握りも美味しかった。

帰路は荷坂峠を越えて42号線で帰ってきた。ログハウスを作っていた頃、よく走った道だが、すっかりご無沙汰していた。こちらの道も混雑とは無縁で気持ちよく走ることができた。宮川を越えるところで少し渋滞に捕まったがそれ以外はマイぺースで走り通した。渋滞は嫌いだが、連休中に出かけたいという人におすすめのコースである。